心と体のバランスが整わない理由― 陰陽に出会って変わった私の体験 ―
初めまして。
【カラダからの伝言】の著者、せき 双葉です。
このホームページでは、
東洋医学の考え方、陰陽思想、自然界のリズムを軸に、
心と体のバランスについてコラム形式でお届けしていきます。
西洋医学とは少し違う視点から、
「体からのサイン」に気づくためのヒントを
お伝えできたらと思っています。
なんとなく体調が優れないとき。
理由ははっきりしないけれど、気分が落ち込みやすいとき。
それは「間違い」や「弱さ」ではなく、
体からのサインなのかもしれません。
コラムを書こうと思った理由|東洋医学との出会い
第1回目のコラムとして、
何を書こうか少し悩みました。
けれどやはり、
私の原点である
鍼灸と東洋医学に出会った頃のことから
書くのが自然だと感じました。
この出会いが、
その後の私の心と体の捉え方を
大きく変えることになったからです。
子どもの頃の体質と「長生きできない」という思い込み
私は大きな病気をしたことはありませんが、
子どもの頃は小さくて痩せていて、
いわゆる「身体が弱い子」でした。
さらに、両親ともに50代という若さで亡くなっており、
「自分が元気で長生きする」
そんな未来は、正直あまり想像できなかったのです。
60歳(還暦)を迎えられたら万々歳。
そう思っていました。
ところが、
無事に還暦を迎え、
気づけば6年が経ちました。
そして今、
体の調子や気力の面から見ても、
今が一番元気かもしれない
そう感じています。
30代で出会った鍼灸と東洋医学の考え方
その大きな転機となったのが、
30代半ばで出会った
【鍼灸】と【東洋医学】でした。
体調が自然に整っていったことはもちろん、
体が何かを伝えようとしていることに、
少しずつ気づけるようになった
という変化がありました。
「体には、本来、自分で整おうとする力がある」
この考え方に触れたことは、
私の価値観を大きく変えました。
今は鍼灸の仕事自体はしていませんが、
この東洋医学の世界観に出会えたことは、
今も変わらず、私の大切な財産です。
陰陽という考え方に出会って、心が軽くなった理由
東洋思想の中でも、
特に印象に残っているのが
陰陽という考え方です。
初めて「陰陽」という言葉に触れたとき、
私が感じたのは
「なあ〜んだ、イイんだ!」
という安堵感でした。
それまでの私は、
・明るい=良い
・前向き=正しい
・ネガティブ=ダメ
そんな価値観を、
無意識のうちに持っていたのだと思います。
けれど、陰陽の考え方では、
陰と陽に優劣はありません。
どちらか一方だけでは存在できず、
両方があって初めて、
自然界も、私たちの心と体も成り立つ
と考えます。

自己否定がやわらいだ理由|陰陽が教えてくれた安心感
当時は、
「ネガティブ=悪いもの」
という風潮も強くありました。
私自身、体質的にもメンタル的にも
【陰】の要素が強いタイプで、
それをどこかで否定していたのだと思います。
けれど、
陰も陽も、同じだけ必要な存在だと知ったことで、
自己否定は少しずつやわらいでいきました。
この安心感こそが、
私にとっての大きな変化だったのだと思います。
自然界のリズムに学ぶ|昼と夜があるからこそ整う
よく考えてみれば、
陰陽はとても身近なものです。
昼があり、夜がある。
どんなに長い夜でも、必ず朝は訪れます。
昼は活動の時間。
夜は休息と回復の時間。
もし昼だけが続けば疲弊し、
夜だけが続けば、心身は不調をきたします。
この自然界のリズムこそが陰陽であり、
私たちの体もまた、
同じようにサインを出している
のだと思います。
陰陽の視点で心と体を見るということ
陰陽の考え方を知ってから、
体調が崩れたときや、
気分が落ち込んだときも、
「ダメな状態」ではなく、
必要なサインとして
受け取れるようになりました。
体はいつも、
バランスを取ろうとしてくれています。
体は、私たちを困らせるためではなく、
守るために声を出している
のかもしれません。
まとめ|陰陽に出会えたことへの感謝
陰陽という考え方に出会えたこと。
東洋医学の世界を知れたこと。
それは私にとって、
人生を支える大きな土台になりました。
これからこのコラムでは、
体からの伝言、
東洋医学の知恵、
自然のリズムをテーマに、
少しずつお話ししていきたいと思います。



コメント